『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

野暮用

宮古島は昼間 晴れて暖かくなったが 夕方からは また天気が悪くなるようだ! 3日間くらい ズ〜ッと晴れていたら 海にも入れるのになぁ・・・ 今日は風も無かったので 釣りをするには 絶好の天気だったが ワシは 海ではなく山林にいたのだ! 我が家の将軍様が急に 山へ連れて行け!と言うので とうとう 自分から姥捨て山に行く気になったか?と思ったが 通称“宮古ぜんまい”を採りに行きたいというので  連れて行ったのである・・・ 将軍様は 我が家から車で1分も経たないで着く場所に山があるのに その場所が分らないくらい 方向オンチで 家の中でもトイレと入り口を間違えるのだ・・・? 新聞は読めるのに 地図は読めなくて 歴史は詳しいのに 地理はダメなのだ! 行く道の順番を書いて行き着いても 帰りには帰れなくなる・・・という事は 右と左の判断も分らないという事だから お箸を持つ方が右だと教えた! ついでに 料理を作っているときにも ニンニクを入れ忘れたり タマネギを入れ忘れたりして 前にどうやって作っていたかも忘れるようだ・・・ 今にワシの事も分からなくなると思う・・・ さて 宮古ゼンマイは30分もあれば 大量に採れるので 食べられる分だけ採っておけばいいのである! これも 海の収獲のように根こそぎ獲っても 食べ切れないようでは勿体無いので 必要な分だけ採ればいいのだ! 海も山も近くにあって 何かしら収獲があるって事は 何とか生きていける・・・という根底に安心感があると思うのだ だから 宮古島では あくせく 働かなくても良いんだろうなぁ・・・