『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

最近のお賽銭はこんなものまで使えるんだ?

宮古島は 今日も 暖かい日となったのである そして  海も穏やかになったので 今年初のタコ獲りに 行きたかったのだが “ひなた(犬)”の介護で 海を諦めたのである・・・ ワシが一番好きな事を止めたら 少しくらいは良くなってくれないだろうか?とも思ったんだが そのようにはいかないのであった・・・ 本日は 朝の6時に 今までに聞いたことがないような 悲痛な叫び声を上げるので ベットから飛び起きて “ひなた”の様子を見に行ったのだ・・・ すると 自分でも どうしていいのか?分からないような表情で 悲しそうな顔をするから  とりあえず 家の玄関の中に入れて ズ〜〜ッっと身体を擦ってあげていたのである ワシは途中で 1時間ほど寝たり 他の犬の散歩に行ったりしたが 何かカンやで4・5時間は 身体を擦っていたと思う・・・ そして ワシが傍にいる間は 穏やかに寝てしまったり おとなしくしてるんだが 身体が起こせなくて立てなくなったりして 苦しそうなのだ・・・ 病院に行く前までは 小便が出ない以外は 食欲もあるし 散歩にも行けたが 帰ってきてからは歩けないくらい変わり果ててしまった・・・ でも 先生も 延命させるために力を尽くしてくれたんだし ワシも そう思って手術の決断をしたんが 今となっては 結果的には 病院に連れていかない方が  良かったのかもしれないな・・・と考えてしまうのだ 思い起こせば 海ちゃんがバルボにかかった時も ワシは同じように 付き添っていたんだが 死ぬ率が9割以上と言われたのに 海ちゃんは生きていたのだ・・・ だから 何かの間違えで “ひなた”も回復してくれるという事はないのだろうか? まだ どこも衰えていない身体を擦っていると そう思ってしまうのである・・・