『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

昨夜は 久しぶりに
「本日は電灯潜りの為 早仕舞いさせていただきます」の
張り紙を出して 出掛けたのである・・・

風も無くて 海も穏やかな筈・・・と思って着くと
ドド~ンと打ち寄せる波の音が聞こえるではないか!

真っ暗だから 辺りは全然見えないのに
音だけが無常に鳴り響くのだった・・・

うへ~・・・どうしよう?と思っても
もぅ ウェットスーツを着込んでいるし
まぁ どんなんか 入ってみよ・・・って無理矢理入ったのである・・・

すると 波打ち際でトラブって
腰につけていたナイフが見当たらず探す羽目になる・・・

さらに 大潮のド干潮は 漁り(いざり)なら持って来いの引き方で
リーフまで泳ごうにも泳げないのだ・・・

しかたなく 途中からフィンを脱いで 歩いていくが
波に押し戻されるワ ひっくり返されるワ 道具を入れてある救命浮環は珊瑚に引っかかるワ
ライトは消えるワ クッションは剥がれるワ 

え~い・・・もぅ このまま 飛び込んだれぃ!と リーフ・アウトに出たが
押し寄せる波に当たると リーフの壁にブチ当たって危険だ・・・

も~ぅ 普通なら入らんぞ!と思いながらも リーフ際を泳いで行くと
サザエも 魚も 何ぁ~んにもいなくて イセエビも 全然 いないのだ・・・

何なんだよ~ コレは~!
こんな危険な目にあいながらも 泳ぎに行くなんてバカである!・・・プンプン!

だから 何も獲れずに引き返し
疲れただけの 初電灯潜りになってしまったのだ・・・

さて 本日もまたまた 良い天気の宮古島になったが
ワシは 昨夜 壊れてしまった 道具入れの救命浮環の修理に使う 
パーツを探しに海岸を歩いてきたのだった・・・

久しぶりの漂流物拾いであったが 目的の浮きはなかなか見つからず
欲しいのは3個だけだったのである・・・

これが 他の浮きならいくらでもあるんだが
ワシの欲しい浮きは サイズや形が微妙に違っていて 少し拘っているのだ・・・

また 他にも 長靴(3000円相当)や 大型の植木鉢(2000円以上はする)など
テキト~に拾ってきてしまうのだった・・・

でも これも 楽しくってサ 
歩きながら シアワセを感じてしまうのであ~る