『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

宮古島は 連日の快晴になっているが
ど~も 風が冷たく 日陰では肌寒いほどだ・・・

天気予報では 明日もまだ 快晴のようなので
このまま 気温も上がってくれれば
海に入りたくなると思うのだ・・・

さて 昨夜 初めてカウンターに来た
ご観光の年配の夫婦が いきなり
「タコ獲り名人の・・・」と言われるので
いったい 何処の店が そんな話をするんだろう?と思ったのである

ワシは 自分でも 名人だとは思っていないし
そもそも 名人て どれほどのレベルの人が名人なんだ・・・?

ワシが真謝で会う タコ獲りオジィは
ワシ的には 名人である!と認めるのだ・・・

それは 毎回 大きなタコを獲って来るからなんだが
ワシの場合は 収穫率も2を切っているし サイズも小さい時が多い・・・

これは オジイの収穫時間の半分ほどで 海に入っている時間が少ないから
この程度なのかもしれないが
 
『名人』と呼ばれるようになるまでは
いったい何が基準で 名人になれるんだろうか?

宮古島には “インム シャー” と呼ぶ いわば 海人の事を指すのだが
辞書によると 海を自在に熟す人。肺活量が大きくて7~8分潜り切れないと
インム シャーにはなれない・・・とある

ちなみに “インム ボー”は 漁をして生計を立てる人。潜り漁の達人の人。 で
ワシは まだ このインム ボーの端くれ程度である・・・

つまり 中途半端な存在で 名人でも 何でも無いのだな・・・