『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

宮古島は 快晴の暖かい日になったのである・・・

さて 本日も いつものように犬に餌をやろうとして
老犬スバルの様子をみたら 死んでいたのである・・・

昨日 我が家のダース・ベーダーが帰ってきて
スバルの身体を拭いてあげたり 寝床を暖かくしてあげたりして
介護していたんだが

まるで 帰って来たのを待っていたかのように
今日 息を引き取ったのである・・・

その姿は いつものように 寝ているようで
夢を見ながら死んでいったかもしれない・・・

とにかく 最後まで 病気一つしない
世話の掛からない 大人しい犬だったのである

スバルが我が家に来たのは 
奇しくも THINK宮古島店が開店する日で
我が家の庭の片隅にうずくまるようにして見つかったのだ・・・

つまり 17年も生きていた 犬としては長寿な人(犬)生だったワケだ・・・

そして 家に来てすぐに 一度だけ脱走した事があり 
辺りを探し回っても見つからず
近所の人に尋ねると「もぅ 食べられているさぁ~」と言われたが
4日後にひょっこり帰ってきて その後 よほど怖い思いをしたのか?
二度と脱走する事はなかった・・・

その臆病な性格が効をそうしてしるのか?
他の犬達から一歩下がって行動していたから
危険な事に遭遇する事は無く
控えめで大人しい 昔の日本的な女性のようだったのである・・・

身体つきも ワシのように痩せていて ガリガリなのに元気で
走る時はカモシカのようにしなやかで 
その当時 一緒に生活していた “チョビ”や“ひなた”よりも
ズ~ッと早かったのだ・・・

それが ほんの数日前には 普通に 散歩に行って食事もしていたのに
急に引きこもるようになり あっという間に死んでしまったワケだ・・・

多分 老衰だったと思うが 痛みを感じて死んでしまった“ひなた”や
行方不明になったチョビと比べたら シアワセな最後で
「お疲れ様 ありがとうな・・・」と声をかけてあげたいのだ

宮古島に移住してから一緒だった犬達が これで全部亡くなり
ある意味 犬達の一時代が終わりを告げたワケだが

これからは “くるみ”“パンナ”“ビター”の時代になるけれど
また 他の犬に生まれ変わって スバルに会えるような気がするのだ・・・