『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

いざり漁

昨夜も 早い時間から来客があり 予定の売上げもたったので うほほ〜い!と早仕舞いして 店を出ました・・・ しかし 外は前日と違って もの凄い風です! 普通は 漁に出るような天候じゃないが それでも  早く終わってしまったので とりあえず行っとけ〜!っと 出掛けたのであります・・・ 予想どうり海面は波が打って 全然見えません・・・ 普段は5m先くらいまで サーチするのだが 今日は足元しか見えないのだ! エビもたったの20匹程度だが この最悪状況の中の収獲は良い訓練になったと思っている・・・

タイワン・ガザミも獲れて まぁ  何とか漁になったのだが 途中で揺れる海面の中に オパールのような輝きを見せる 物体が見えたのである! 「あ〜っ!イカだぁ〜」 20cmオーバーはある ソデイカで  コイツもエビを取りに来たのか? この日の為にワシは 小型のヤスを背中のリュックに忍ばせて 準備をしていたのである! 「よ〜し 待ってろよ!」と背中に手を伸ばす! 「よ〜し!」・・・「アレッ?」 「よォ〜」・・・「?」 手 手が届か・・・ない・・・ そうだったぁ〜! ワシは小学校の頃から前屈がマイナスになるほど身体が堅く 肩から手を回して 後ろで両手を触る事も出来ないし それに輪をかけるように 五十肩の兆候も出てきて そんな事をしているうちに見失ってしまったではないか・・・ううっ(泣) 今度から武士の刀のように腰に回すようにするのだ! あまりに悔しくて夢にまで見ちまったい・・・