『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

悲惨な出来事

♪ワシは〜かつて〜 これほどまでに・・・ 悲惨な体験をした事が無い それは くしくも あの漁りに出掛けた日 事件はおきたぁ〜のだ・・・ いつものように 漁りの場所に向かっていると 道の真ん中が土で覆われていて いったいなんだろうと思いながら その上を通過しようと思ったのだ・・・ すると 車はぬかるにみにはまって 動かなくなってしまった! ♪さすがはぁ〜 天下の三菱自動車! 戦車ばかりを造っていればいいものを 自家用車なんかを手がけるから 故障が多い車ばかり造ってしまっているのだ・・・ そこにもってきて 38万円で購入した中古車のデリカは 普通4WDの性能を持っているのに そこは 38万円で購入した中古車だから 2DWの性能しかなかったぁ〜のだ・・・ さらに そこにもってきて 38万円で購入した中古車のデリカは エンジンの調子が悪くて20kmしか出ない車なもんだから ぬかるみを勢い良く走り抜けることもできなかったぁ〜のだ・・・ ぬかるみの土は 畑から流れ出した土で 粘土のようにぬるぬるして タイヤの側面が隠れるほどの深さがあったのだ! 滑らないように 小石を撒いたり ワラをかましたり して 車から降りたり 上がったりしていたが おりしもその時のワシの格好は 作務衣にわら草履だったので 足はどろどろになり 土を掻きだす為に手で掘ったので手もどろどろになったぁ〜のだ・・・ ひ〜ひ〜泣きながら 30分くらい格闘してやっとの思いで脱出したが 今度は真っ暗な道をバックで300mくらい引き返さないといけなかった! とりあえず 道沿いに車を走らせていたが サトウキビ畑の中の道は 道までサトウキビが覆いかぶさって道が見えないんだが その時である・・・ ド〜ンという衝撃と共に ワシの身体と車の中の荷物が吹っ飛んだのである! 真っ直ぐに走る時はのろいくせに バックは意外と速かったのかもしれないが 何と! 電柱に激突してしまったのである・・・ んな もん 見えるかいな! もぅ ショックと先ほどまでの疲れとでヘロヘロになりながら 反対側の道沿いを頼りに さらに泣きながら走っていると 今度は さとうきび畑に車輪が落っこちてしまったぁ〜のだ・・・ 勘弁してくれよぉ〜 何で こんな目にあうんだぁ〜? 側溝は20cmくらいの高さがあって 勢いをつけても乗り越えられないので 近くの道路まで歩いて出て 側溝のフタを外して持ってきて  その上を走らせて脱出する事ができたぁ〜のである・・・ しかし さろうきび畑に鉄柱で囲いをしてある部分で擦ってしまい 車の左側は傷だらけ 右側は電柱にぶつけて大破  車の底はドロだらけ ハンドルも ドアもドロだらけ ワシも服も草履もドロだらけになってしまったぁ〜のだ・・・ ♪ワシは〜かつて〜 これほどまでに・・・ 悲惨な体験をした事が無い それは くしくも あの漁りに出掛けた日 事件はおきたぁ〜のだ・・・ひぃ〜ん(大泣き)