『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

素潜り(真謝)

宮古島は すこぶる良い天気で 気温24℃ 波高1.5mである! こんな日に 海に行かなかったら 宮古島に移住した意味が無い! ・・・ってんで 喜んで素潜ったのである 本日は通称“シギラ”を 過ぎたあたりの穴が 何か怪しいので ヤスを入れたら 足が見えたのである・・・や やっぱり! 突付いただけだったので ヤスは刺さっていなくて タコが穴から逃げ出そうとした所を 頭を持って捕まえたのだ・・・ そのまま 浮き輪のバケツに入れてタコを吊るす道具を刺したが 浮き輪に張り付いたままなので 刺したまま反対側を繋がないでおいたのである 次のタコを探して泳いでいると 何かヘンだな?と思って後ろを振り返ると 浮き輪の下の海中がタコのスミで真っ黒くなっているではないか! どうしたんだろう?と思って 浮き輪を見たら  あ〜っ! 何と タコがいなくなっているではないか! な・何たる失策か!(by 太宰治 山椒魚より) 痛恨のミスでせっかく捕まえたタコを逃がしてしまったのだ・・・ ううっ(泣)もぅ 今日はダメだろうなぁ・・・とショックで落ち込んでいたが 今度は通称“ソエド(添道)”の近くで 穴を珊瑚で蓋をしている場所を発見した! もしかして?と思いながら 蓋をそ〜っと開けると 中にタコが入っていたのである・・・ ははは・・・やっぱりいた! タコは隠れているつもりでも ちゃぁ〜んと 分かってしまうのだよ! ・・・とまぁ 本来なら今日は2匹獲ったところだが 2匹とも 隠れたタコを探し出したので とても嬉しいのだ! まさに 職人ワザ! さてさて 疲れ果てて海から上がり 家に帰って道具を洗っていると 何か いつもと違うので 何かな?と思ったら あ〜〜〜っ! フィンが無い! 誰かワシのフィン知らない?・・・なんて 言うてる場合か! もう 家から真謝までフルスピードでもって引き返して 海岸に着くと 片方のフィンだけ 波打ち際に流されていた! しかし もう片方が無い・・・ テトラポットに登って 沖のほうを探すと お〜っ! あれは まさに片方のフィン・・・ さて どうする? フィンは片方でも4000円以上はする代物だ! もしも4000円が海に流れていたら あなたなら潜りますか・・・? ワシは潜る事に決めた! しかし 海水パンツもマスクもシュノーケルも フィンも無い・・・それは 今 流されているから・・・おい! さぁ〜どうする? どうする?・・・考え込んだが  結局 宮古島に来て初めて 全裸で海に飛び込んだのである! うひゃ〜っ・・・ スッポンポンで泳ぐ オジィ・・・揺れる オチンチン!  か い 感・・・? テトラには3人の人がいたが いったい何事だ?と思っただろうなぁ・・・ でも フィンを持ち帰りテトラに上がってから パンツ1枚で颯爽と歩く姿は 堂々としていて海の男だったのである!・・・ホントかぁ〜? 現在のタコ収穫率 0.777 42/54 (タコを獲った数)/(潜った数)