『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

クジャク捕り

突然ですが 今年の冬のテーマは 「クジャク捕り」に 決めたのだ! 宮古島では野生化した クジャクが繁殖し 島の生態系を崩しているので 市をあげて駆除しているのが 今の現状である・・・ それなら  クジャクは捕って良いのか? という事なので ワシも一役かって出たのだが 動物好きなワシが 正直言って気が進まないのも事実なのである! しかし じゃぁ 鳥獣は良くて 魚介類はいいのか?と聞かれると 同じ生き物なので差はない筈だが 魚介類は可哀想とは思えない・・・ つまり 食物としか思えないのである! でも 豚肉も鶏肉も食べているんだから同じ事なのに この辺が曖昧なところだな? だけど 今回の場合はクジャクが悪者扱いされていて そいつらを退治するような目的を持つとチョット見方も変わってきて 犬でも人に危害を加える犬だったりすると 許せないのと同じである! さて 初めてのクジャク捕りでいきなりクジャクが捕まえられる筈もないのだが 実はもぅ クジャクの好きな場所をつきとめたのである・・・ しかし 宮古島の大野山林は未だに道に迷うくらいで  海は慣れているが 山はまだ慣れていないのだ! 森の中に入ると方向感覚が分からなくなり 富士の樹海みたいな感じで ここは その辺に行方不明者が死んでいてもおかしくないような場所なのだ・・・ そこを 1時間半くらい歩いたら 疲れ果てた! 海では散々歩き慣れているのに 山とは感覚が違うのか 足が筋肉痛になってきたのだ・・・ さて クジャクはオス・メスで木の上にいたんだが  狙いを定めてもなかなか当たるものではない! 映画「スナイパー」では“ワンショット・ワンキル”という言葉が出てくるように 一発で仕留めないと逃げてしまうのだ・・・ んで 初心者でタコを獲り始めた頃のように  遠くから狙って的を外していたのと同じで いかに近づけるか?が勝負だと悟った! でも クジャクを見つけた時の喜びと 狙いを定めている時のドキドキ感は 何ものにも変えられないモノがあるのだ・・・ 子供の頃に虫を取る喜びを覚えたが その感覚と同じ事だ!  これから 何回通えるか分からないが  果たして 本当に仕留められるんだろうか?