『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

野暮用

宮古島は1時間の間に 晴れ・曇り・雨があって これが麻雀なら 3色同刻で2飜である! ワシも今日から 海に入るつもりだったのに 入るのを止めてしまったのだ でも 週間天気予報では あまりイイ天気の日は 少ないようなので 曇りでも入るかなぁ・・・? さて ワシが起きてから 毎日 犬の餌をやるのが日課で ドックフードの他に 昨夜の残りのオカズなどを付け添える時があるんだが 今日はブロッコリーだったのだ・・・ “ひなた”と“くるみ”は 与えた事が無い宮古牛のステーキ以外は 好き嫌いなく何でも食べる犬であるが “スバル”はワシと同じように 野菜が嫌いで 今日もとりあえず 一欠けらだけ容器に入れたら まずは ブロッコリーを容器から外して ドックフードだけ食べたのだ・・・ その後 ブロッコリーを口に加えたり出したりして  ど〜も 食べたく無さそうなのだ・・・ ワシも昨夜の晩飯で 同じように 「これくらいは食べろ!」と言わんばかりに 強制的に容器に入れられ シブシブ食べさせられたものだが 「こんな物 人間の食いモンじゃねェ〜!」と食べながら思ったが スバルだって 「こんな物 犬の食いモンじゃねェ〜!」と思っているに違いないのだ! んで 二人して「こんな物はバッタの食い物だ!」・・・と 「やっぱワシ等は肉食だよなぁ〜!」と 慰めあっていたのである・・・ 泣きながら嫌いな物を食べさせられて 深い悲しみにふけり  ワシとスバルは寄り添いながら 遠くの空を見つめるのであった・・・完