『島からの便り』by亀仙人・宮古島

昼は漁師 夜はバーテンダー

漁り(いざり)&野暮用

今週は意外と店が忙しいのに 毎日漁りへ行っている・・・ これも 弟子の亮くんがいるおかげです! (早く引退せねば・・・?) んで 昨夜も思い通りの 漁りが出来たわけではないが それでも少しはエビが獲れたので 短時間だが早く帰って来たのだ (しかし やっぱり少ないなぁ・・・) さて 先日 カツ丼を食べていて思ったんだが 宮古島のカツ丼も かなり“ハズレ”のカツ丼があるのだ・・・ 食べ物の“美味しい”“不味い”は 個人差があり 好き嫌いは別となるので あくまで個人的な意見なんであるが 不味い食べ物は存在すると思うのである! ワシは宮古島に来て 生涯のうちで ベスト3に入る不味いカレーを 宮古島に2店舗も見つけてしまったが 今年はカツ丼にテーマをしぼって 追求したいと思っている・・・ およそ カレーもカツ丼も 不味く作る方が難しいのに 何故 こんな作り方になってしまうのだ?という事である・・・ ワシの基準は 生まれ育った浜松のカツ丼がそれになるのだが 浜松という場所は 定食屋や食堂というものが少なく 大衆そば屋がそうだったのだ その中でも 「三浜屋」のカツ丼は絶品で 肩ロースのカツに ソバ屋の出汁 半熟くらいのタマゴが決め手である 宮古島で味わったカツ丼は 出汁は「ほんだし」にタマネギ無し カツは出来合いのカツを フライパンで温めた物で 時々コゲている時もある 料理という物は 手を抜けばそれだけ美味しさが抜け落ちるので 出来合いの物を使うようになると ダマされた感じになってしまうのだ・・・ 食堂が出汁を取らずに 即席の出汁を使うようになったらお終いだ! そんなもの 家庭だって出来てしまうではないか・・・ 家庭では出来ない味を作ってこそ お金を出して食べる価値があるんだから 我が家の大魔神より美味しい物を作ってくれないと 食べに行く意味も無いのだ 家で食べた方が美味しい・・・と思う程度では 職人じゃないって事である!